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微熱が1〜2ヶ月続けば肺結核の疑いもある
| 具体的な症状の現れ方 | |
| A | 春秋など季節の変わり目に37度前後の微熱がでる。全身のだるさ、頭痛、食欲不振をともなう。→青信号@へ |
| B | 急に高い熱がです。38〜39度、ときには40度を越したりする。関節痛や筋肉痛があり、しだいにセキやたんなど呼吸器の症状がでてくる。→黄信号Aへ |
| C | 急にでた高熱がなかなか下がらず、38〜39度の熱が1〜2週間も続く。ぞくぞくとする寒気、ふるえ、大量のたん、呼吸困難、頭痛、吐き気、腹痛、出血など、さまざまな症状がある。→赤信号Bへ |
| D | 37度前後から、せいぜい37.5度くらいの微熱が1〜2ヶ月も続く。熱そのものはなくなっても、寒けや頭痛、食欲不振、全身のだるさが続く。→赤信号Cへ |
| ◆考えられる変調・病気 熱は体調を知らせる大切な信号の一つです。熱があるのは、からだがいま病気とたたかっている状態にあるということ。仕事をやめて休養しなさい、という合図だともいえます。 熱のでかたや続きかたは病気によってさまざまで、その人のからだの状態によっても変わります。日ごろの自分の体温(平熱)がどのくらいか、ぜひ知っておいてください。ふつう大人の場合は38度以上が高熱とされますが、平熱が低い人にとっては37度台でも注意が必要な場合があります。 平熱より1度以上高い場合は発熱と判断してください。またお年寄りは、一般的に発熱しにくいもの。たとえ微熱ていどでも、重い病気を考え注意してください。 |
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| 青信号@ | 微熱をおこす病気でいちばん多いのは、細菌やウイルスなどによる感染症ですが、次に多いのが神経性微熱とよばれるもの。 これは原因がはっきりせず、その人の体質によるものと考えられています。とくに春秋の季節の変わり目などに全身のだるさ、頭痛、食欲不振などとともに微熱がみられます。 こういう人は、自律神経調整薬によって平熱にもどり、気分も爽快になることがあります。また女性のなかには、月経の前や妊娠中に微熱がでる人がいます。 |
| [対策]
あまり神経質にならずに、休養をとって体調の回復をはかってください。ほかの病気が気になる場合は、医師の診察を受けるとよいでしょう。 |
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| [受診] 内科/心療内科/婦人科 |
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| 黄信号A | とつぜん高い熱がでる場合、原因の多くは急性の感染症(細胞やウイルスなど外からの微生物の侵入によっておこる病気)です。なかでも、よくおこるのがインフルエンザ(流行性感冒)です。 インフルエンザは、いわゆる鼻カゼ(普通感冒)などとちがって、高熱が特徴です。熱はふつう1日目か2日目で最高になり、38〜39度、ときには40度まで達します。また関節痛や筋肉痛、激しいセキやたんなどの呼吸器の症状、嘔吐や下痢などの消化器の症状をおこすこともあります。 インフルエンザウイルスは寒さと乾燥を好むため、おもに12〜3月にかけて流行します。ふつうウイルス性の病気は一度感染すると免疫(病気に対する抵抗力)ができますが、インフルエンザウイルスは免疫ができにくい性質があるため、感染を繰り返してしまうのです。 |
| [対策] インフルエンザの発熱はふつう3日ほどがピークでしだいにやわらぎ、合併症がなければ7日ほどで自然に回復するものです。しかし軽くみては危険です。肺炎などの合併症をおこして重症化したり、もともとある慢性の病気(とくに呼吸器系の持病=ぜんそく、肺気腫など)を悪化させることがあるからです。 こじらせないためには保温、保湿、安静、水分の補給がたいせつです。栄養補給もだいじですが、食欲なないときにむりに食べるとかえって下痢などをおこします。おさまりかけた熱がぶり返す、膿のようなたんがでる。呼吸が困難、胸が痛いといった状態のときは、ただちに医師の診察を受けてください。 |
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| [受診] 内科/呼吸器科 |
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| 赤信号B | 高熱が2〜3週間も続くのはそれだけでもう「非常事態」です。 熱の高さだけで、病気の種類を決めるわけにはいきませんが、とにかく原因不明の高熱に対しては、感染症、膠原病、悪性腫瘍の三つを考えてください。統計でも、38度以上の発熱が3週間以上も続く原因不明の熱性の病気の約30〜40%が細菌・ウイルスによる感染症、20%が悪性腫瘍、15%が膠原病という数値がでています。 感染症のなかでも腸チフスは、全身衰弱をおこす重い病気で、1ヶ月ほどの間、ほとんど高熱が続き、寒さやふるえをともないます。腸チフス菌という細胞のついた飲食物を口にすることで感染します。近年、日本での発生は少なくなりましたが、アジア諸国ではまだ多い病気で、輸入感染症として外国から持ち込まれる危険はいぜんとして高いものです。 リウマチ熱などの膠原病(関節や皮膚、臓器に障害がおこり、全身に炎症がでる病気。原因は不明だが、もとには自己免疫の異常があると考えられている)も、1週間以上も続く高熱が大きな症状の一つです。 その他の<高熱がでる病気>は次のとおり(カッコ内はともなう症状)。 ●扁桃炎、気管支炎、肺炎(セキ、たん、頭痛、のどの痛み) ●胆のう炎、急性肝炎(上腹部の痛み、吐き気) ●急性腎盂腎炎(わき腹の痛み、尿がでにくい、腰痛) ●急性虫垂炎、子宮内膜症、腹膜炎(下腹部の痛み) ●髄膜炎、脳炎(激しい頭痛、吐き気、もうろうとする) ●敗血症(寒け、ふるえ、発汗) ●白血病(出血しやすい) |
| [対策] ただちに医師の診察を受けてください。なお、病院へ行くときは、初期の熱のでかたが診断の重要な参考になりますから、いつから、どのくらいの熱がでて、どう続いているかを説明できるようにしておきましょう。 |
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| [受診] 内科/物療内科(膠原病の場合)/婦人科/神経内科(髄膜炎、脳炎の場合) |
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| 赤信号C | 50年ほど前まで、微熱はイコール肺結核のしるしでした。その後、よい治療薬の開発で影をひそめたといわれる結核ですが、現在でも毎年5万人以上の新しい患者が登録されています。 症状は微熱のほかに、セキやたんが2週間以上続く、体重が減る、寝汗をかくなどです。こういった症状がある場合は、結核を疑ってみたほうがいいでしょう。ただし症状がでるのはかなり進んだ状態で、結核の初期はほとんど無症状です。 結核のやっかいなところは、発病しても「しつこいカゼ」くらいに考えて日常生活をおくっているうち、知らずに周囲の人に感染させてしまうこと。セキやくしゃみで飛び散った飛沫に結核菌が含まれ、それを吸い込んだ人が感染します。 結核が、ふつうの感染症と違うのは、感染してもすぐに発病しない点です。多くの人は、感染後2〜8週間で免疫が出来ます(初感染)。病巣は石灰化しますが、なかの結核菌は死滅するわけではありません。 感染して数年から数十年後に再発する二次結核賞の多くは、過労や栄養不足、多量の飲酒、高齢化にともなう体力のおとろえ、などが引き金になって発病します。 |
| [対策] 結核は、もう「死にいたる病」ではありません。早く正しく診断され、適切に治療されれば、完全に治る病気です。そのためには、「おかしい」と思ったら、胸部エックス線写真と喀痰の検査(たんは結核菌を検出するうえで重要な検査材料)を受けるようししてください。 |
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| [受診] 呼吸器科/結核療養所/(保健所でも簡単な検査が受けられます) その他の<微熱が長く続く病気>は次のとおり。 ●心内膜炎、心筋炎(胸の痛み、呼吸困難) ●甲状腺機能亢進症(首のまわりの腫れ、汗、動悸) ●慢性の気管支炎、中耳炎、副鼻膣炎 ●慢性の胆のう炎、中垂炎、腎盂腎炎 ●慢性の歯槽膿漏や歯根膜炎など歯の病気 |
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| [受診]
内科/呼吸器科/耳鼻咽喉科/歯科 |
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