過敏性腸症候群の3つのタイプ   過敏性腸症候群のメカニズム
下痢が起こる「下痢型」と、便秘が起こる「便秘型」、下痢と便秘が交互に起こる「下痢・便秘交代型」の3つ(褐色部分)があり、どれも腹痛を伴う。腹痛のみ、便通異常のみのもの(赤色部分)は、”その他の機能性の胃腸疾患”として区別される。 自律神経の働きが、ストレスの影響で乱されると、便秘などの腸の運動異常や、痛みなどの知覚過敏を起こす。すると、便秘の痛みがストレスとなって、さらに症状を悪化させる。ストレスを受けやすい性格も、発症の要因となる。


診断のために
問診のあと、いろいろな検査を行って、ほかに原因となる病気がないかをよく調べる。検査の結果、何も異常が見つからない場合に、初めて過敏性腸症候群と診断される。


特長

●20歳代くらいの若い人に多い
●女性によく見られる
●腹痛を伴う下痢や便秘が長く続いている
●原因となる異常が見つからない

過敏性腸症候群では体に特に異常が見られないのに、下痢や便秘が続く。若い女性に多く、年齢が上がるにつれて少なくなる。

他の原因が考えられる場合
よく似た症状が起こっていても、過敏性腸症候群以外の病気が考えられる場合もあり、注意が必要。
●お年寄り
  
他の病気が隠れていることが多い
●下血、体重減少、発熱がある
  
腸のがんや炎症などの病気が疑われる。
●飲食物が引き金になる
  
乳糖不耐症や食物アレルギーが考えられる。
●寝ているときも、腹痛などで目が覚める
  
過敏性腸症候群は眠りを妨げることはない。


過敏性腸症候群の治療

●薬物療法   ●ライフスタイルの改善
抗うつ薬や、下痢や便秘を解消する薬のほか、腸の緊張を抑える抗コリン薬を用いる。漢方薬などが使われることもある。
●ストレスの解消
規則正しい生活をして、胃腸や体に負担がかからないようにする。また、運動を生活に取り入れると、ストレス発散にもなる。
ストレスへの対処法を工夫したり、ストレスの受け止め方を変えたりする(精神心理学的治療)。