急性腸炎の種類


感染症


●細菌
●ウイルス
●原虫、寄生虫
●菌交代現象













非感染症


●虚血性腸炎
●卵やそばなどの
  アレルギー
食べ物から細菌などに感染して、下痢などの症状が起こる。また、抗生物質をのんだときに、腸内の細菌パターンが変わって下痢を起こすこともある。 細菌以外の原因で起こる急性腸炎。急性腸炎のなかで占める割合は低い。お年寄りでは、腸に栄養を送る血管が詰まって、腸が障害される虚血性腸炎が多い。


食中毒の主な原因菌


原因菌 潜伏期間 感染経路
黄色ブドウ球菌 数時間 つくりおきの食品
腸炎ビブリオ 半日 生の魚介類
サルモネラ 1日 生卵、乳製品、ペット
カンピロバクター 数日 鶏肉、川や井戸の水
腸管出血性大腸菌 数日 不明(経口感染)
急性腸炎では飲食物を介して原因菌に感染する「細菌性食中毒」が最も多く、主なものを上にあげた。菌の種類によって、それぞれ感染経路や潜伏期間、症状が異なる。


急性腸炎への対応


最近海外旅行をした?
はい
保健所に問い合わせ、
感染症専門病院へ
↓いいえ
最近生ものを食べた?
はい
近くの
  医療機関へ
↓いいえ
下痢、腹痛、嘔吐が強い、
熱が高い?血便がある?
はい
↓いいえ
こどもまたはお年寄り?
体力が低下している?
はい
↓いいえ
自宅で安静に
●脱水症状がひどいときの水分補給
砂糖40g
塩5g
100%果汁
+水
(大さじ4杯)
(茶さじ1杯)
150〜200ml(1カップ)
合計で1L
下痢などがひどくて、体内の水分が失われているときには、水分を積極的にとって補う。上にあげた材料と湯冷ましを合わせて1Lになるように薄めて飲むとよい。*
スポーツドリンクで体内の水分を補ってもよい。ただし、その場合には、成分を確認して、糖、ナトリウム、カリウムが含まれているものを使用する。
*WHO推奨の水分・電解質補給液を参考にしたもの。WHO推奨のものの内容は、食塩3.5g、重曹2.5g、塩化カリウム1.5g、ブドウ糖20gを含む飲料水1L。

いろいろな輸入感染症


原因菌 潜伏期間 感染経路
毒素原性大腸菌 半日 腹痛、下痢
コレラ 数日 水様下痢、脱水
細菌性赤痢 数日 腹痛、粘血下痢、しぶり腹、発熱
アメーバ赤痢 不定 下腹部痛、粘血下痢、時に発熱
腸チフス 10日 発熱、下痢、時に血便
輸入感染症とは、主に熱帯地方を旅行したときに細菌に感染して、症状を起こすもの。輸入感染症が疑われるときには、保健所に問い合わせて専門病院を教えてもらい、受診する。


ウイルス性の急性腸炎
 急性腸炎には、まれにウイルスが原因で起こるものもあります。最も多いのが、「ロタウイルス」の感染による急性腸炎です。2歳以下の子どもに多く見られれますが、輸入感染症として見られる場合もあります。また、鼻かぜなどを引き起こす「アデノウイルス」が急性腸炎を起こすこともあります。
 これらのウイルスによる急性腸炎では、下痢や嘔吐、発熱などのほか、せきや鼻汁など、かぜのような症状が現れます。
 症状だけでは、細菌性のものかウイルス性のものか区別できませんが、いずれにしても、安静にして、水分を補って免疫力を高めれば、1週間以内に治まります。